2018年11月

糖質制限食とエビデンス

「科学的根拠のない健康情報」が、結構安易にマスコミに登場することがあります。 一方、私達が推奨している糖質制限食には信頼度の高いエビデンスが複数あります。

エビデンスのグレードの最上位にランダム化比較試験(Randomised Controlled Trial, RCT)があります。 以下、「糖質制限食が脂肪制限食より減量に有効」というRCTを取り上げてみます。

①糖質制限食vs 脂肪制限食、減量や脂質データなど心血管疾患リスク低減で、糖質制限食の圧勝。 148人の肥満者を、1年間研究。糖質制限食は40g/日未満。(*1)

②糖質制限食で一番体重減少、HDL-C増加。カロリー制限ありの脂肪制限食と地中海食、そしてカロリー無制限の糖質制限食の3群で2年間比較検討。 糖質制限食群のみカロリー無制限のハンディがあったが、結局3群全て同じだけのカロリーが減少。 糖質制限食は満足度と満腹度が高かったためと思われる。(*2)

③23レポートの解析によって研究期間にかかわらず糖質制限食が体重,脂質,血糖,血圧を改善。(*3)

④アトキンス、ゾーン、ラーン、オーニッシュダイエットのそれぞれの1年間の体重減少効果などをみた。 311人の女性を上記4グループに分けて追跡。これら4種のダイエット法は、いずれも米国でポピュラーなものである。 アトキンスはスーパー糖質制限食であり、ラーンとオーニッシュは高炭水化物、低脂肪食、ゾーンは炭水化物40%。 糖質制限食が体重を最も減少させて、HDL-CとTGを改善。(*4)

(*1)Ann Intern Med. 2014 Sep 2;161(5):309-18
(*2)NENGLJ MED JULY17,2008、VOL359.NO.3 229-241
(*3)Obes Rev 2012; 13: 1048-1066
(*4) JAMA. 2007 Mar 7;297(9):969-77.


バックナンバー

戻る