2018年8月

AGEsと慢性疾患と老化

前回、体内で作られるAGEsが血管内壁にへばりつき糖尿病合併症の元凶となるというお話しをしました。AGEsは血管以外にもたまります。

骨にたまると骨粗しょう症を生じ、目(水晶体)にたまると白内障の一因となります。 皮膚にAGEsが蓄積していくと、弾力を失っていきシワになります。 聴力の低下も活性酸素による有毛細胞(音を感じ取る細胞)の障害が主とされていますが、AGESsが活性酸素を減らす酵素の作用を低下させます。

そして血中AGEsが多いと歯周症にもなりやすいことが分かっています。このように糖化が進むと老化も進みます。 一般に糖尿病患者は、AGEsの産生が高まります。 しかしスーパー糖質制限食を実践し、血糖コントロールが良好ならその限りではありません。

例えば糖尿病でない人でも、加齢とともにがっつり糖質を食べると食後1時間血糖値が140~180mg/dLくらいまで上昇する人がいます。 一方、糖尿病患者でもスーパー糖質制限食実践者なら、食後血糖値140mg/dL未満のことが多く、そういう人はAGEsの蓄積も糖尿病でない人よりかえって少ないわけです。 糖尿病でない人と比べても、食後の血糖値の上昇は少なくなるからです。

しかし、カロリー制限食(高糖質食)では必ず食後高血糖が生じ、AGEsが蓄積され将来に「借金」を残します。 糖尿病患者の方はぜひ、糖質制限食で速やかに血糖コントロール良好を目指しましょう。 なお、糖尿病でない人が、糖質制限食を実践すれば、糖質を食べている人に比しAGEsの蓄積が少なくなるので、老化現象も一定予防できると考えられます。


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